黄緑色の水泳日誌

鉄門の1スイマーです。私のスイマーとしての活動を記録して行きます。たまに長文を書きます。これを見たスイマーの方、練習へのアドバイス等ありましたらぜひコメント欄へお願いします。

東医体2017

さて、今年も東医体が終わりシーズンの変わり目がやってきました。

ここで記事を書き始めたのも、ちょうど昨年のこの頃だったと記憶しています。

とりあえず、今回の東医体から振り返っていきましょう。
100m バタフライ 1:04:45
200m バタフライ 2:33:44
100m 平泳ぎ 1:14:37
200m 自由形 2:16:89

タイムだけ見ればどれも然程悪くありません。

しかし、出たタイムの割にはレース展開が納得行かないものが多く、悔しい大会でした。


100mバタフライについて

昨年の自分と比べると、随分とトップスピードが上がったものだと感じました。

しかし同時に自分の筋持久力の無さを強く実感させられました。

筋持久力については、これまでも何度か触れたことがあり、練習ではそれなりに意識をしていたつもりでした。

実際フリーのエンデュランスを泳いでいる間隔からするとかなり改善されていると感じていました。

しかし、トップスピードの発揮が求められる短距離競技ではそれが圧倒的に不足していたと物語るレース展開でした。

医歯薬看護大会でも後半がかなり大きく落ちた覚えがありますが、今回は水の冷たさもあってそれ以上にひどく落ち込みました。

あからさまに自分のスピードが落ちていることを感じ、レース中に泣き出しそうなくらいでした。

特にタッチ際はひどく、最早気持ちではどうにもならない状態にただただ不甲斐なさを感じるばかりでした。


200mバタフライについて

こちらは100mの方とはうって変わって、レース展開自体にはそれなりに満足しています。

昨年とだいたい同じように入り、最後は昨年ほど落ちずに泳ぎ切ることが出来ました。

しかし逆に、こちらでは泳ぎ方自体に不満が残りました。

レースになると途端にいつもの泳ぎができなくなるというやつです。

直前のアップまではしっかり出来ていた泳ぎが出来ていませんでした。

「どうしてレースになるといつもの泳ぎが出来ないのか」と考えて、ようやく一つの原因が見えてきました。

どうも自分はレースになると前が気になって頭を不自然に上げてしまうようでした。

こちらはもう、メンタルの問題と言えるように感じます。

いかにレースでも普段通りの心境で泳ぎきれるか。

課題は明らかで、解決法(メンタル強化)もわかりますが、どうやったらそれを実行できるかが少しわからないというのが正直なところです。


100m平泳ぎについて

これについては満足しています。

後半を落としすぎないように意識し、しっかりピッチを上げていったことで満足の行くタイムが出たように思います。

しっかり1分15秒も切れて、これまで伸び悩んでいた状態を打破することが出来ました。

泳ぎに関しては、バタフライの反省を活かして頭を上げすぎることなく泳ぐことが出来ましたが、逆にそれに気を取られて行きは少々腰が落ちてしまったように感じました。

しかし、後半では持ち直し、満足行く泳ぎが出来たので、及第点はあげても良いように感じます。

平泳ぎに関しては泳ぐ際に気をつけなければならない点が多く、正直レース中に意識しきれないと今回のレースで強く思いました。

レースになると頭が上がるという問題とは全く別問題で、ひどく緊張している上にレース展開等も考えなければならない状態で普段練習で意識していることを全部意識するキャパシティは自分にはないということです。

これに関してはもう意識しないというのが最も良い解決法だと感じました。

意識せずとも良い泳ぎができるほどにフォームを固めるということです。


200m自由形について

これについてはどう反省すればよいか少々難しく感じているというのが正直なところです。

タイムを分析すれば、後半落ち過ぎだと言うことが出来ますが、じゃあどうやって解決すればよいかと考えると、今ひとつ思い浮かばないというのが現状です。

このレースに関しては、泳いでいる時の実感と実際のタイムが違いすぎました。

始めの50mが実感-1秒ほどで泳いでいるのに対し、次の50mでは実感+0.5秒、それ以降では50m当たり実感+1秒ほどで泳いでいました。

レース後に先輩に頂いた言葉は、「長水で2フリ泳ぐの初めてだし、経験不足でしょう。仕方ない。」というものでした。

仕方ないかはともかく、たしかに経験不足はあるのかもしれません。

しかし、かと言ってどう解決するかというのも思いつきません。

しっかり泳いでさらなるフォームと体力の向上をさせつつ、経過観察といったところでしょうか。


以上が今回の泳ぎに対する反省です。

綺麗事を廃し全て正直に書いたので、中々弱気と言いますか、あまり見ていて気持ちのよい内容じゃないような気がしますが、綺麗事や思ってもいないことを書いても意味もないので以上と致します。

次に昨シーズンを通しての泳ぎを振り返ってゆきます。

昨シーズンは、授業の関係で全ての公式練習に参加できないことが明らかだったため、泳ぎこんでどうにかするのではなく、頭を働かせて泳法を向上させていくことに重点を置こうと決めて始まりました。

実際、主将の良い*1メニューやアドバイスもあって、泳法の向上という点ではかなり上手く言ったのではないかと自己評価しています。

バタフライはフラットな泳ぎができるようになり、トップスピードが大幅に向上しました。

平泳ぎは腰を高く維持し、エネルギーロスを減らす泳ぎのコツが分かってきました。

クロールは特に大幅に改善され、不自然な左右非対称が取れ、まっすぐ左右対称な泳ぎになりました。

呼吸の際に頭が不自然に上がる問題も大幅に改善され、頭にパドルを載せても落とさず泳げる程度にはなりました。

腕の運びも覚え、しっかり水を掴み、正しく広背筋を使ってかききることができるようになりました。

そして、嬉しいことに(?)フォームを改善すればするほど新たな改善点も見つかり、やるべきことに事欠かない状態です。

改善が不十分と切ることも出来ますが、ここではまだポテンシャルがあるとポジティブも捉えられることです。

もちろん、持久力を始め、練習で十分に得られなかったものもありますが、昨シーズンのテーマは十分に達成したということで、それらは今シーズン以降の目標に回したいと思います。

今大会の結果については不満が多く残っていますが、1年を通して考えると、この期に及んでまだまだタイムが向上したことを嬉しく思っている自分が居ます。

正直私は運動全般が得意ではなく、病気的な意味でも割りと虚弱な方です。

シーズンも終わって時効だということで白状しますが、昨シーズンのはじめに述べた威勢のいい言葉は、不安を覆い隠すようにして絞り出したものでした。

実際にはその奥に高校の頃から持っていた「もう自分の水泳選手としてのポテンシャルはほぼ尽きているんじゃないか」という不安が常に眠っていました。

しかし昨シーズン、初めてまともにやったバタフライだけでなく、今まで続けていた平泳ぎもしっかりとベストを更新でき、漸く心の深い部分でも「私はまだまだ速くなれる」と信じられるようになってきました。

この東医体は反省すべき点も多くて、先輩方に申し訳ない部分も多くて、悔しさ95%の大会ではありましたが、こうして大会単体ではなく今までの水泳人生を通して考えると、むしろ結果と内容に嬉しく感じてしまうことを否定できません。

長水路で100m平泳ぎ1分15秒を切れたことが、本当に嬉しくてなりません。

反省すべき点、改善すべき点が全てポテンシャルに思えてきて、それすら嬉しくなってしまう自分が確かに居ます。

このポテンシャルを利用すれば、自分はもっともっと速くなれるのではないかと考えるとワクワクしてしまいます。

今回の反省点を潰してゆけば、来年はもっと良いタイムを出せるという確信に近い感覚があります。

と言うことで、今シーズンについて述べてゆきます。

今シーズンのテーマは「フィジカルアップ」です。

筋持久力向上に重点を置いた筋トレと、EN2を通して、タイムが落ちない体を作り上げていくことが大まかな目標となります。

筋トレに関しては、あまり大きなウエイトを使うことにはこだわらず、ある程度の負荷で、回数を増やしていくことを目標としてゆきます。

EN2に関しては、しっかりとある程度スピードを出して泳ぎ、それを維持するということを意識してゆきたいと考えています。

タイムの維持はまだまだ苦手ですが、1年間通すことができれば、かなりの向上が望めると考えます。

以上が本シーズンの主目標です。

これに付随して、フォームの更なる改善とその改善されたフォームの定着にも多少気を使ってゆきます。

また、個人メドレーを意識して、背泳ぎの改善にも取り組みたいと考えています。

現時点では私の背泳ぎはかなり酷いです。

改善はかなり難航しそうですが、得意とまでは行かなくとも苦手では無くすだけで大幅なタイム向上が望めるため、逃げずに向き合ってみたいと考えます。

最後に少し蛇足を述べます。

昨年、今年と2度の世代交代を目の当たりにして、私も少し自分たちの幹部代というものについて考えるようになりました。

実は私は高校では部長*2を努めたり、生徒会長を努めたりと、それなりのリーダーの経験があります。

しかし、そのどれもあまりうまく言ったとは感じていません。

どれも仕事はしっかりこなしましたが、どうも組織を率いている感じがあまりしませんでした。

正直なところ、私自身、自分の任務遂行能力や問題対処能力は決して低くはないと考えています。

しかしそれなのに組織運営能力はあまり高くないと感じます。

どうやら私は(私の実感では特に同世代からの)求心力というものが足りていないようです。

最近少し考えるのは、「頼りになる人」と「頼りになりそうに見える人」と言うのはどうも違うのではないかと、そして求心力があるのは前者ではなく後者なのではないかということです。

これまで前者を目指して行動してきたことはありましたが、求心力という意味では全く方向性が違っていたのかもしれないと考えるようになりました。

後者を目指すという意味ではありませんが、表面的に頼りになる人を目指すのではなく、真に求めるべき「求心力」と言うものをもっと意識してみようと少し考えております。

*1:私の地元のクラブは結構強いところではありましたが、少なくとも私の居たコースのコーチの作るメニューよりも良かったです

*2:うちの部で言う主将